【芸能】勝武士の死去めぐり『グッディ』の「病院たらい回しか」テロップに批判「医療機関を責めないで」の声

【芸能】勝武士の死去めぐり『グッディ』の「病院たらい回しか」テロップに批判「医療機関を責めないで」の声

勝武士の死去めぐり『グッディ』の「病院たらい回しか」テロップに批判「医療機関を責めないで」の声

NO.8473939 2020/05/14 16:06

勝武士の死去めぐり『グッディ』の「病院たらい回しか」テロップに批判「医療機関を責めないで」の声
勝武士の死去めぐり『グッディ』の「病院たらい回しか」テロップに批判「医療機関を責めないで」の声
高田川部屋所属の力士・勝武士さんが13日、新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため死去したことが発表された。

同日放送の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)でもこのニュースを扱ったが、その中のある表現について視聴者の間で物議を醸している。

番組では、勝武士さんが体調不良を訴えてから死去するまでの経緯をフリップで紹介。

フリップには、先月4、5日に38度台の発熱があり保健所に電話したもののつながらず、その後、近隣の病院でも受け付けてもらえなかったことや、8日に救急車を呼んだものの受け入れ先が決まらず、夜になって受け入れてもらった都内の大学病院で簡易検査を受け、陰性だったことなどが記されていた。

また、9日には状態が悪化し、別の大学病院へ転院。

10日にPCR検査の結果陽性と判定されたが、19日から病状が悪化し、集中治療室で治療を受けるも、13日に亡くなってしまったと紹介されていた。

しかし、問題となっているのは右上に表示されていたテロップ。

「病院たらい回しか 感染の28歳力士 死去」と記されていたが、これについて視聴者からは、「受け入れたくても受け入れられない医療機関もあっただろうしたらい回しは違う」「対応できないこととたらい回しをごっちゃにしないで」「4月上旬は感染者数が一気に上がった頃。医療機関が悪いみたいに言わないで」といった批判の声が上がった。

このテロップについては、別室からモニター出演していた女優の生稲晃子が「病院側も、受け入れたくなくて受け入れなかったわけじゃなくて、大変な状況だったってこと。たらい回しって言うとイメージがあれですけど、本当にみなさん頑張っているときに勝武士さんがこの時期にたまたまコロナになってしまったということで……」とやんわりと否定。

視聴者からは「フォローしてくれてありがとう」「そうだよね、医療関係者への配慮がないよね」という声が聞かれたが、テロップが長時間表示されていたこともあり、「ミスリード狙ってる」という指摘も寄せられた。

勝武士さんへの追悼の声も多くあったが、『グッディ』の表現には少なくない苦言が集まった。

■岡田教授「医療態勢の不備」
14日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」に出演した元国立感染症研究所研究員で白鴎大教授の岡田晴恵氏は「この方、コロナで亡くなったというよりも新型コロナの医療態勢の不備で亡くなってしまったっていうイメージがあるんです」と指摘した。

今回の感染が判明するまでの経緯で「電話がつながらない、病院はたらい回し、救急は、なかなか受け手がない」とし、勝武士さんが高熱を発症した時期は都内の病院は逼迫した状況だったことを指摘した上で「20代でも致死率0・2パーセントあるんですけどもともと基礎疾患がおありだったわけですからどうしてこんなに病院に入れなかったんだろうと思います」とコメントした。

さらに「都内の病院でも空きベッドをコロナのために確保するのは財政的にも負担が大きい。診療報酬2倍じゃなくて、ドイツ並みの空きベッドのための報酬を国はもっと考えるべき」と提言していた。

■救うことはできなかったのか?
日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)は「1カ月以上の闘病生活、ただただ苦しかったかと思いますが、力士らしく、粘り強く耐え、最後まで病気と闘ってくれました。今はただ、安らかに眠ってほしいと思います。懸命の措置をしてくださいました医療機関の皆様には、故人に代わり、深く感謝申し上げます」と、コメントしたが、悔やまれるのは、保健所も含めた医療逼迫の現状だ。

当時のPCR検査基準である「37.5度以上の発熱が4日以上続く」の要件を満たしていたが、問い合わせが殺到していた保健所には、連絡がつかず、医療現場が逼迫していたため、早急に検査、治療を受けることができなかった。

最初に発熱を訴えてから、入院するまで実に4日間を要している。

新型コロナ感染患者の受け入れ態勢の整っている医療施設は限られており、しかも、病床不足で救急患者の搬送先がなかなか見つからない問題は課題になっていたが、まさに勝武士は、その逼迫した現状の犠牲になった。

新型コロナに感染した元阪神の片岡篤史氏や俳優の石田純一がアビガンの大量投与で重篤状態から脱したことを明らかにしているが、もし医療の対応が早ければ、死に至らずに済んだ可能性はなかったか、と思わざるをえない。

政府、行政の医療体制の整備不足と非難されても仕方がないだろう。

この日、小池百合子都知事は、これらの対応について質問され、「わずか28歳の力士が新型コロナウイルスで亡くなることは大変、衝撃でもあります。どのような形で対応されたか、よく確認したい。当時、さまざまな課題があったと思う。そのへんは、よく検証していきたい」と、感染者が増大した4月上旬の時点で万全の医療体制を整えることができていなかったことを暗に認めた。

■最後まで明かさなかった協会
4月10日に勝武士さんが新型コロナウイルスの感染者になり、日本相撲協会は「容体は安定している」と伝えてきた。

しかし、フタを開けてみれば同19日から集中治療室(ICU)に入っていたという。

入院2週間が経過した同22日、芝田山広報部長は「新たな発症者がいるなどとは聞いていない。一区切り」と宣言。

この時、勝武士さんはICUで闘病中だった。

同25日、師匠の高田川親方や同部屋の十両・白鷹山ら力士6人の感染が公表され、協会内でのまん延が発覚。

この時も勝武士さんは「回復傾向にある」とされてきた。

これほど新型コロナ禍に見舞われた角界。

それでも夏場所の開催可否は5月に見送られ、複数の関取は「ロボットじゃない」「俺にも命がある」「俺はモノか」などと憤りを言葉にしていた。

政府が今月4日に緊急事態宣言を延長し、ようやく中止発表。

同時に感染者が出たことが理由ではないと強調した。

感染拡大が終息すれば本場所は年6度、行うことができる。

ただ失われた命は二度と戻ることはない。

■糖尿病でインスリン欠かさず
新型コロナ感染での死者はスポーツ界初。

国内で20代の死亡は初とみられる。

28歳の早すぎる死は、ウイルスの恐ろしさを改めて世間に伝える形となった。

勝武士さんは、14年に糖尿病による低血糖障がいを患った。

現在もインスリン注射の投与が必要で、三段目だった16年初場所では取組直前に土俵下の控えで手が震えるなど体調不良を訴え、不戦敗となったこともあった。

現役力士の死去は08年に急性骨髄性白血病で亡くなった元幕下若三梅以来。

二十数人の力士を育てる師匠は「他の病気でも糖尿病を持っていると治りが遅い。感染しないように、さらに敏感にならないといけない」と警戒感を強めた。

協会は3月の春場所を史上初の無観客で実施し、新型コロナ感染者を出すことなくやり遂げた。

以降、出稽古の禁止や接触を伴うぶつかり稽古の自粛要請を各部屋に通達。

感染防止に努めてきたが4月10日に勝武士さんの感染が判明。

その後に高田川親方や同部屋の十両白鷹山、幕下以下の力士4人(部屋、力士名は非公表)の感染も確認されたが、勝武士さん以外の6人はすでに退院していた。

■糖尿病 20代でも油断厳禁
勝武士さんは、糖尿病が持病だったことで新型コロナ感染症が重症化した可能性がある。

福田医院(横浜市)の福田伴男院長によると「糖尿病患者は血糖値を制御できず、全身の血管がダメージを受けている。新型コロナだけでなく、あらゆる感染症が悪化しやすい」という。

新型コロナは血管の内壁を傷つけるとの報告があり「血管が弱っていると、耐えられないかもしれない。脳や心臓など臓器がやられる可能性がある」とも指摘する。

20代でも糖尿病が持病の人は油断厳禁だ。

「血管の老化は進んでおり、若くても重症化する可能性があると考えておいた方がいい」と注意を呼びかけた。

■初っ切りで笑いを届けた優しき小兵
勝武士さんは、1メートル65の小兵ながら気迫あふれる突き、押しで沸かせた。

山梨・竜王中を卒業後に15歳で大相撲の世界に飛び込み、中学の1年先輩である兄弟子の幕内・竜電の付け人も務めた。

14年の春巡業からは禁じ手などをユニークに紹介する「初っ切り」を担当し、コミカルな動きなどで会場を笑いの渦に包んだ。

新ネタを考えては夜の公園で練習。

「最初は失敗ばかり。子供たちやお年寄りが喜んでくれるのが本当にうれしい。いい稽古にもなります」と汗びっしょりで話していた。

同じ二所ノ関一門の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は電話取材で「初っ切りをやっていて、連合稽古で稽古している姿も目に浮かぶ。元気で明るい性格だったみたい」と故人の印象を語った。

▽初っ切り(しょっきり)相撲の禁じ手を面白おかしく紹介するもの。
江戸時代からあり、現在は巡業や花相撲などで行われている。
基本的に幕下以下の力士2人と行司が行う。
蹴りや水を吹きかける行為などに加え以前は一斗缶、ピコピコハンマーなどの小道具も用いられた。
横綱・栃錦も関取になる前に経験があり、最近は双子の貴公俊(のちの貴ノ富士、引退)と貴源治も幕下時代に務めている。

【日時】2020年05月14日
【提供】gossip!


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Source: 芸能ニュースまとめサイト
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